【Q1】なぜ包括的高齢者筋力トレーニング事業が始まったのですか?
【Q2】なぜ高齢者にマシントレーニングが適しているのですか?
【Q3】なぜCGTは4機種でいいのですか?
【Q4】CGTでは体幹筋をトレーニングする時に、なぜ体操で行うのですか?
【Q5】CGTが推奨しているのは、どのようなマシンですか?

【Q1】なぜ包括的高齢者筋力トレーニング事業が始まったのですか?

【A1】

今まで、高齢化にともなう運動機能低下(寝たきり、引きこもり)に対し、施設整備はゴールドプラン等により実施されてきましたが、具体的な低下防止対策は行われてきませんでした。

介護を必要とする高齢者に対する施設を整備する一方、1999年に制定されたゴールドプラン21では、介護を受けることがない元気高齢者づくりが新たに課題となり、介護予防などが盛込まれました。

ゴールドプラン21を受けて1999―2000年、国の助成による『CGT:包括的高齢者運動トレーニング』の研究が開始、研究が重ねられました。

平成12年より介護保険制度が施行され、4年を経過した現在、要支援・要介護1など懸念されていた比較的軽度の高齢者が急速に増加。このまま高齢人口が増加すると介護保険制度の破条が危惧されています。

介護保険制度と同時に制度化された「介護予防・生活支援事業(現:介護予防・地域支え合い事業)」は、介護保険という大きな福祉施策改革の渦中にあったため、消極的な取組みでしかありませんでした。

こうした中で、CGTが虚弱高齢者の運動機能低下に対し有効である旨が厚生労働省に報告され、平成15年度より高齢者筋力向上トレーニング事業が「介護予防・地域支え合い事業」に加えられました。
このような背景から、マシンによる包括的高齢者筋力トレーニング事業が始まったのです。

【Q2】なぜ高齢者にマシントレーニングが適しているのですか?

【A2】

第一に、体重を支える必要がないため筋力の低い人でもトレーニングが可能です。

第二に、座って行うトレーニングのため転倒などの危険がありません。

第三に、グループトレーニングの場合、筋力の低い人に合わせたトレーニングを強いられますが、マシントレーニングでは個々のレベルに合わせてグループトレーニングが行えます。

第四に、自由度の高いダンベルやゴムなどを利用したトレーニングを行うと、フォームの間違いにより、かえって痛みを増すことがあります。マシントレーニングでは、自由度が少なく速度がゆっくりしたトレーニングのため効果的で、安全なトレーニングが可能です。

第五に、従来の運動指導では膝や腰が痛い人には無理をさせないようにしていましたが、理学療法士の介入により膝や腰が痛い人に合ったプログラムでのマシントレーニングが可能です。

【Q3】なぜCGTは4機種でよいのですか??

【A3】

CGTの目的は、三ヶ月間で身体機能の諸要素を向上させ、修了後は一般の健康増進施設等での継続トレーニングが可能となるようにすることです。三ヶ月という限られた期間でトレーニングを完全に習得してもらうために優先度の高い4機種としました。多機種でも構わないのですが、機種が多いと、高齢者には覚えにくい、指導者側の人数が足りない、トレーニング時間が長くなりすぎるなど、問題点があります。

【Q4】CGTでは体幹筋をトレーニングする時に、なぜ体操で行うのですか?

【A4】

体幹筋は、「曲げる」などの動作や運動よりも、「支える、保持する」という行為により強化されます。従ってCGTでは、体幹部のトレーニングはマシンでは行わず、バランストレーニングや軽運動で強化していきます。

【Q5】CGTが推奨しているのは、どのようなマシンですか?

【A5】

虚弱高齢者が使用するため、乗降りなどの移乗性に配慮されているマシン

虚弱高齢者が使用するため、低負荷からトレーニングが行えるマシン

虚弱高齢者が使用するため、過伸展防止機能を有しているマシン

虚弱高齢者でもウェイト調整やサドル調整など、各種設定が容易に行えるマシン